木質バイオマス
2006.12.17〜

1. 私の住んでいる町は、昔から山に植林をして伐採し,税材を供給する林業を主とする人が多かったらしい。

周りの山を見るとほとんどが植林である。
しかし、外材(輸入木材)の輸入解禁に伴って、安い外材が大量に入ってきて、高い国産材が利用されなくなり、値段が下がっていった。

そのため、植林を伐採しても大した収入にはならず、間伐等の管理経費を賄うことが出来なくなった。ここから、山が荒廃して言ったのだ。


2. 今の町は、平成17年11月1日に3町が合併したのだが、その中の旧町で今回の『木質チップ』化施設・及びそれを利用した木質チップボイラーの導入が決められた。

この経緯には色々と事情があるので(実は私もあまり知らないが)、省略するとして、以下のことを想定したのである。

(1)本来の製材に回る木は、節が少なく真っ直ぐな木である。
(2)次にそこまでは良質ではなくても、木材市場で取引されている木がある。
(3)ほとんどお金にならない木は現場に放置されている。

とすれば、この「ほとんどお金にならない木」を有価で引き取り、その価格が山からの搬出経費を賄ってくれる金額になってくれればいいのではないか。


使い道は、木材としての本来の使い方以外で考えると、
(1)庭等に蒔いて草が生えないようにする『敷料』
(2)燃料

ぐらいしか使えない。



木質チップ化施設で作られるチップ




3. 家庭用の暖房器具として想定すると、

ペレットストーブは、燃料のペレットを石油ファンヒーターの灯油のように一定量本体の入れ物の中に入れておけば、後は電気で自動投入してくれるという優れ物で、難しい管理はいらない。

他に薪ストーブがあるが、これは、少し使い方が難しい。また、薪の入手も難しく、乾燥薪は高価である。
自分で乾燥するために棚を持っておく必要があるため敷地もそこそこ必要である。また、針葉樹は、完全燃焼させないとタールの発生量が多い。

しかし、ペレットストーブは、燃料のペレットを作る手間が一つ増えることから、木質チップよりも少し高価になっている。

ただ、乾燥させない木質チップを燃料として使えるボイラー等で家庭用のものはない。岩手県である会社がペレット・薪・木質チップ兼用のストーブ発売しているらしい。


4. 家庭用以外であれば、従来からある重油ボイラーや灯油ボイラーのかわりとなりうるボイラーが国産でも作られているし、外国製品も存在している。

ヨーロッパなどでは結構使用されているようだ。集落単位とかもう少し大きい単位で、給湯をする会社があったと記憶している。そしてお湯で暖を取り、お湯を風呂やシャワーや炊事に使っている。

現在、旧町の施設に導入されているボイラーは、ドイツ製だったと記憶している。


まだ、重油ボイラーや灯油ボイラーとの金額的な比較は十分されていないかもしれないが、その点を詰めていけば、化石燃料の代替エネルギーとして十分活用できることであろう。


5. 2006年12月に、別の使用方法として、薪ストーブ販売会社である、ハリマ興産株式会社と森林組合との間で協力して、薪ストーブの「焚き付け材」として発売するに至った。

あることがきっかけで私が仲介させてもらったのですが。
私は以前から薪ストーブに興味を持っていたのですが、使い方などは全然分からなかった。しかし、子供の頃はお風呂を薪などで沸かしていたので、焚き付けの意味は知っている。

よく考えると以前は新聞紙や松葉・松ボックリ・小枝等を使っていたという記憶がある。

しかし、今の街の方ではそんなに簡単に手に入らないのではないか、ということだったのだ。

それならということで、試しに燃やしてみたり、薪ストーブ所有者に試してもらったりという部分を、ハリマ興産鰍ウんにお願いして、一方森林組合には、含水率20%まで乾燥させることをお願いした。

後は双方が物を持ち寄って、検討した結果、発売に漕ぎ着けたのだ。結局仕切っていたのは私だったが・・・

発売金額と発売時期等については最終的に森林組合とハリマ興産鰍ナ決定された。


1箱に約13kgが入っているが、含水率により重量が変わるため、一応10kgとしている。1回に500g使うとして20回分の焚き付け材となる。名称は「兵庫多可のたきつけ君」である。

1回使用分で約60円強と少し高いかもしれないが(着火材と比較すると)、慣れてくれば着火材不要で点火できるようになるはずだ。

発売は平成18年12月15日(金)から。
連絡先:北はりま森林組合
電話:0795−35−1177

ハリマ興産鰍ナ薪ストーブを購入された方はハリマ興産鰍ワで連絡してください。





製品です。


ハリマ興産鰍フ社長のデモンストレーションです。


こんな感じで燃えます。


6. 次は、庭等に蒔いて草が生えないようにする『敷料』の検討だ。

実際に我が家の庭に蒔いてみて、様子を観察することにして、段ボール箱2箱分(約30kg)を持って帰ってきた。

これを少し敷いて見る。観察は来年の梅雨明けまで続ける必要があるようだが。
チップの更に小さい破片やバーク(樹皮)があるため、それらは風で飛んでいきそうな気がする。問題は乾燥しきってしまった後の空っ風で散ってしまう可能性があることだ。

また、湿っていると飛ばないのだが、その際にはカビやキノコ類やコケ類が心配だ。

※写真は夕方なので少し色が悪いようです。


こちらは、家の西側、ススキなどが生えている。


こちらも約1平方メートル


厚みは約7cm



場所は家の東側、やや苔が生えているところ。



約1平方メートル分敷いてみた


厚みは約7cm