その20 NA8C速いボディー醸造計画 増強編
〜ライトチューンで目指せ29秒台!
  今までの仕様は、
ボディーチューニングを中心に出来るだけお金をかけずに最大限速く走る事を目標に補強や軽量化をしたマシンです。

エンジンはボディーチューニングだけでどの位速く出来るかという事で、ノーマル+αで140馬力少々でした、ミッションもローコストを優先してノーマル5Fのままで、ファイナルを変更し、ローギア化していました。(この方がエンジンチューンするより安上がりでタイムUPする?)其の甲斐あって抜群の立ち上りスピードを生かしてバックストレートエンドで160km位まで出るようになりました。(メーターは補正していないので180kmくらい出ますが?)

この時の仕様で、セントラルマイスター○木氏によるドライブで、
1分32秒1(048typeM、ただしスリップサインが見えていましたが新品なら31秒台出たかも)でした。
私の腕で、1分35秒前半でした。(同じタイヤ)
腕で3秒も負けている。経験の差といえばそれまでですが・・・(悲)
こうなったら、エンジンとボディで3秒の差を埋めてやる〜。

ということで、西日本最速王決定戦Nクラスのレギュレーションの範囲内でのエンジンチューン(−1.5秒)とワイドトレッド化(−1秒)で、マイスター○木選手ドライブで
1分29秒台を目指します。(私の腕でも1分32秒台!?)














 (開発コメント)

かんちさんの奈々子ちゃん号は「速いボディー醸造」を地で行くマシーンに仕上がったと思います。
しかし西日本ロードスター最速王戦で混戦の中では前が支えて車本来の持ち味である「抜群のコーナリングスピード」を生かし難いと言う事で、もう少しエンジンパワーUPを図ってチューニング車に対してストレートでも対抗できるようにし、更に若干ワイドトレッド化して旋回能力に磨きをかけてマシンのスキルUPをしたいと思います。

今回の変更に際しては当然のごとく予算が限られており「出来るだけ安く」とのご要望があり、「速いボディー」のコンセプトを出来るだけ尊重する為に、西日本ロードスター最速王決定戦Nクラスレギュレーション範囲にする事にしました。従ってエンジン本体は中古ブロックそのままとして脱着ついでにヘッドを面研増し圧縮UPする程度にします。後のパワーUPはハイカムにお得意のフリーダムCPを組み合わせて自慢のJet`sマスタースペックEXマニで20馬力以上を稼ぎ出します。


インテグラル安藤
まずは、エンジンの仕様を考えます。
今回の目標は、セントラルサーキット29秒台なのでパワーウエイトレシオ現在の6.65kg/PSですがせめて6kg/PS以下にしようと言う事で160馬力以上を目標とします。

そのためには、現在の9万キロクタクタエンジンではちょっとつらいので、たまたま解体屋さんに有った中古の2万キロ走行のNA8CシリーズUのエンジンをお金をかけられないのでそのまま使用します。

(これならシリンダーやポンプ類は元気なので安心です。)





前回最速戦よりハイカムがOKになったのに合わせて、Jet`sHLA用(IN側のみEXはノーマル)ストリートカムを入れていましたが、今回はもう少し面研して圧縮比増とハイカムを入れて高回転まで回すらしいのでNB純正シムタイプにしてパワーUPし、ノーマルECUの7200回転レブでは辛いのでフリーダムに変更して高回転化に合わせるそうです。








(開発コメント)

これが今回のパワーUPパーツの全容です。前回の最速戦よりハイカムを入れたので度数の変更だけではあまり効果が期待できないので、今回ハイカムの効果を最大に生かすために、HLAを廃止してMLAに変更しましす。


インテグラル安藤








また、エキマニをフジツボからパワー志向なJet‘sEXマニホールドに変更します。

こんなところで、なんとか165馬力が出ると思うんだけど・・・。


(開発コメント)
これが今回のパワーUPの要Jet`sマスタースペックEXマニホールドです。150馬力以上出ているBPならかなり効きますよ!


インテグラル安藤


次はワイドトレッド化です。
Nクラスが5ナンバー枠までなので、限界爪折+塗装割れ隠しにフェンダートリムでワイドトレッド化しスーパーコーナリングマシーンに。





(開発コメント)

奈々子ちゃん号の現在のホイールは6.5J×15+35で余裕なクリアランスですが、限界爪折加工で6.5Jで+15相当になるようにし、ワイドとレットスペーサーで調節しようと思います。これに合わせてアライメント等の調整を加えて1%の旋回能力向上を目指しますよ。


インテグラル安藤




いよいよエンジン製作です。
ヘッドが面研から帰ってきたので、ポートは何も弄らずに、バルブの摺り合だけをせをします。

TODAレーシングのカムに交換です。








(開発コメント)

奈ヘッドは最初の段階でポート段付き修正済みなのでバルプの擦り合わせのみ行いました。

またこの車両の場合予算の都合でバルブシートカットは行っていないので、NB用のMLAを使用すると、タペットクリアランスが純正ラインナップシム厚では届かない箇所が出てきますので、別の厚シムを調達して組んでみました。
それとオイルクーラー純正そのままですが容量の少し大きいNB用に換装しました。
インテグラル安藤








今回は軽量化です。

スタビライザーをGAB製のNB用の中空スタビライザーに交換し、ノーマルから1.5kg減!

アンダーカバー(ガレージオオノ製クールベンチュリーパネル)を純正に戻して3.5kg減!

合計5kgの軽量です。

目指せ!目標915kgです。後もう少しかな。
でも、それよりドライバーの軽量化が優先されるような・・・。






今回は、ワイドトレッド化です。まずは、フェンダーを広げますが前回に爪折はしていたので更に広げると流石に塗装が割れました。
フェンダートリムはカーボン製です。塗装をせずに使います。
15mmのワイドトレッドスペーサーを使います。
これで左右で実質30mmのワイドトレッド化です。
コーナーリングスピードが上がる計算なんだけどなあ、どうなるんだろう!?


















(開発コメント)
ワイドトレッド化に伴いレバー比が若干大きくなるのでスタビライザーによりロールバランスを取ってみました。
ワイドトレッド化して本来であればブッシュの打ち替えもしたいところですが今回は純正+オートエクゼブッシュのミックスのままで行く事にしました。
これにより実質的なトレッドは30mm広くなったのでタイヤの太さにもよりますが、7Jであれば+15位のホイールが収まるようになりました。
インテグラル安藤












今回は、マスタースペックエキマニが、仕上がってきたので、装着です。

写真は、フジツボのエキマニ(右側)と比較したものです。パイプ径がより太くなっています。

シャシダイに載せていないので、どれぐらいアップしたのかは不明です。

(開発コメント)

エキマニが出来上がってきたので今回の増強メニューでは最後の仕上げです。
エキマニ装着により最終的には166馬力を達成して前スペックから25馬力UPしました。これによりパワーウエイトレシオも若干の軽量と合わせて5.6kg/PSと大幅向上です。
インテグラル安藤





今年もセントラルサーキットで、「夏祭り」があり、その中で、鉄人レース(予選、3時間耐久、ゼロヨン)が行われるという連絡が入った。
車はあるというか、上述のように準備が完了している。
でも、予算的なものや、ドライバー(当日はTIサーキットでN1レース)の関係で、出場をやめ、総監督(名前だけ(^^;))ということで、インテグラル神戸として出場することにした。


第一回より参加している鉄人レースも今回で5回目のチャレンジとなりますが。
参戦予定のJet‘sNB号がエンジン仕様変更、高回転化パワーUPに伴い駆動系負担が大きくなった為にやや信頼性に不安があったので。
今回はかんちさんの車両をお借りしての参戦となりましたが、増強したとはいえハイパワー車犇く鉄人レース参加車両の中では非力この上ない車両である事には変わり有りませが、
ロードスターの抜群のボディーバランスと耐久力を武器に旧Jet`sワークスドライバー3人が渾身の走りで鉄人レースに挑もうと思います。
インテグラル安藤



他のNA車両である、シビックやインテグラやS2000を相手にどこまでいけるのか、これが最大の問題である。

ゼロヨンでは、話にならないし、予選の一発としてもそんなに順位が上ということもないし、ということは、入賞するためには、3時間耐久で上位に入ることしかない。

幸い、車重は900kg前半だから、ブレーキにもタイヤにも優しい車である。

エンジンはそんなにチューンしていないから壊れることはないだろう。

とすれば、入賞するためには、他の車がどんどん壊れていく中で、無傷で完走すれば、何とかなるのかも・・・???。

去年は、確か耐久3位の総合4位だったと思うので、今年は表彰台に乗ることを目標にしてみよう。(かんち)




(レースプラン作り)
鉄人レースは周回一発タイムアタック、3時間耐久、0−400mの3種目の合計ポイントで争う瞬発力、持久力共に必要な総合レースです。
今回の奈々子ちゃん号を客観的に鉄人レースに当てはめると持久力に関しては文句無く合格ですが、一発アタックは車のバランスが大切なのでまだしも0−400mではほぼ最下位確定な状況です。
欠けている瞬発力をつける為にはやはりパワーUPになるのですが、レースまで1週間余りしかないので新規にエンジンを作るにも時間も予算も足りません!さてどうするか????
まずは現状戦力を正確に把握する為にまずは増強奈々子号をシェイクダウンして現況を加味して秘策を色々練り直す事にしました。(インテグラル安藤)



8月15日早速F木選手とセントラルサーキットに奈々子号をシェイクダウンしに行きました。今年は冷夏なのに今日は暑いです! タイヤは前回最速戦で○田くんがセントラルで使用した中古15inを履いてF木選手がコースイン!
ラップモニターを見ていると直ぐに1週目に34秒(私)「これはいい調子だ」33.5秒・・33秒・・・徐々にタイムUPして31秒台突入!
その後31秒台で安定してラップとなり。テスト終了です。

(F木)「非常に車のバランスがエエで!確かに真っ直ぐは遅いけどコーナーはメチャクチャ速いでェ〜NB号並みやでェ〜」
(私)「耐久なら何秒位のラップでしょうね?」
(F木)「耐久は路面が悪くなるからな・・ベストの2秒落ちの33秒台かな?」
(私)「タイヤ新品で30秒行けますかね?」
(F木)「ん・・・・多分その位出ると思うでェ ホンデも今日位の路面だったら32秒位やったら何週でも回れると思うでェ〜エンジンは全然壊れそうにも無いしな!」

こんな感じで取りあえず奈々子号のシェイクダウンを終了しました。結果としては今回の増強計画での予定通りのパフォーマンスが出たと思います。





(シェイクダウンを終えての戦力分析)
@3時間耐久
現状での奈々子号のベストラップは1,32,1(冬場)ですが今回の増強計画により1〜2秒UP出来たと思われます。過去4回の鉄人レース3時間耐久での優勝ラップは107〜110周ですが、これを現在の奈々子号で考えると平均1分33秒ラップが可能であろうと予測して3時間−義務付けPITイン5分×3=165分 165分×60=9900秒 9900秒÷93秒=106.45周となります。
昨年のNB号(シングルスロットル耐久仕様)が耐久では105周で3位ですから能力的には自力入賞狙いの棚ボタ表彰台になります。ロードスターの耐久力には絶対の信頼があり完走率は非常に高いのでポイント獲得可能性大!

Aドラッグ
昨年の奈々子号のドラッグでのタイムは15秒4でブッチギリ最下位190馬力のNB号が14秒774で8位でなんとかポイント獲得だったので、ターボ勢は仕方ないとしても同じNAのV-TEC勢は13秒台を叩き出すので25馬力UPしたとはいえ15秒を切れるか如何か?と言う所なのでポイントを取れる可能性は0!

Bトップクオリファイ
トップクオリファイのポイント獲得の為にはトップ10に入る事が必要です。
昨年の結果を基にすると1分31秒台の車でで10位でしたので、新品タイヤで渾身アタックで30秒台と思われるのでポイント獲得は微妙な所!


以上が奈々子号の現状戦力ですがやはり瞬発力が足りません、この分だと耐久レースのポイントが幾ら高いと言っても、耐久で良い所行ってもドラッグと一発でポイント取らなければ入賞も出来ない状況です。残り1週間余り出来る事は限られているのになっ・・・・(インテグラル安藤)



あれこれ考えていても時間がもう無いので考え付く事は先に改善しておきます。
やはり一番に考え付くのが軽量化なのですが、車と店内を見回してなにか軽量できる物は無いかと探していたら・・有りましたステアリングラックがPWステ用だったので重ステ用のラックに変えて約−3kgそれとセルモーターをNB用(−1.5kg)の方が軽いので交換して軽量化!
あと考えられるのが当日にチャコールキャにスターとウインドウォッシャータンク外しその他で2kg減の合計6kgの軽量に成功!これにより車体重量は920kg台になりました。






鉄人レースでの何か秘策を考えていた所、お客様が亜酸化窒素ガスチャージの為に来店しました。
「ンッ・・・そうだ!あるじゃないか瞬発力をつける物が!」そうです今巷で話題のNOSです。早速ボンベイとノズルを取り付けて見ました。作業時間にして2時間余り。(非常に簡単)今回は5kgのボンベイを搭載して取り付けセッティングが手っ取り早いウエットショット方式にしました。

NOSのパイロットジェットを30♯にして(約30馬力分の噴射量)フューエルジェットを16♯にして後はフリーダムのパラメーター4つある内の一つをNOS専用にしてセッティングをします。

セッティングそのものはほんの1時間ほどで終了結果的には32馬力UPの198馬力となり、パワーウエイトレシオもJet`sNB号の4,2kg/PSには及ばないものの4.7kg/PSと格段のパフォーマンスUPにより、課題のO-400とトップクォリファイでもポイントが取れるだけの能力が得られたと思います。
ある程度の舜発力を手に入れた奈々子号ですが、ここでもう一度戦力分析してみると、
@トップクオリファイ
ニュースペックエンジンのJet`sNB号がお盆でのテストで27秒台が出ているので、30馬力NB号に劣る分を40Kg軽量なボディーなら現状160馬力から2秒UP程度の29〜28秒台は可能と思われるので、トップクオリファイは10位〜5位のポイントが見込める!
(目標)28秒台

A3時間耐久
耐久ではNOSが使えないので前回の戦力のままに少し+αなので作戦通り105〜106周出来れば表彰台が見えてくる???
(目標)105周

Bドラッグ
400mで約0.5秒のUPが見込めるが現状の15秒からでは14秒中盤が良いとこ!そうすると昨年で14秒後半で9位だったので頑張って10位に滑り込み(ポイント圏)で入れるか如何か?
(目標)14秒中盤

こんな所で瞬発力得た奈々子号ですが、他のエントラントとの戦力を比較すると自力表彰台がなんとか狙える位になったと思います。優勝を狙うには未だ少し力が足りないと思いますが、自分の力以上のものを出そうとすると耐久レースでは「リタイヤ」と言う痛いしっぺ返しが来ますからね。ここでは目標を設定しているので達成率で自己判断するしかないですね・・・・・(インテグラル安藤)


鉄人レースまであと5日後もう少し出来リファインはやっておこう!



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